トモカのメル恋

真(あらた)は一人暮らしだ。 急にめちゃくちゃ不安になってきた。 自宅で倒れているのだろうか？ 誰か訪ねて来る人がいれば いいけど… 会社に勤めている...

ショーからLINEが入った   接待で遅くなるディナーはいらない先に休んで   簡単な文だったが 今の私にはとてもありがたいものだった。 ショー...

翌朝　ショーを送り出して LINEを送った。   おはよう   すぐに　返事が来た。   おはよう ...

それからの真(あらた)は人が変わった。 事あるごとに 「モカに会いたい」と つぶやくようになった。 もう言葉遊びの感じではなくなっていた。 どこか悲壮...

真(あらた)とのLINEのやり取りは続いていた。 まるで、決められた日課をこなさなければ ならないかのように 義務感から「おはよう」を送っていた。 真(あらた)のつ...

なんだか　体がだるかった。 朝、起きるのも億劫なぐらいに… どうにかショーを送り出すと またベッドに戻りたくなった。 掃除・洗濯・食器洗い… いろいろ...

次の日も、やっぱり体がだるかった。 それに、なんだか熱っぽい。 真(あらた)に連絡する気もせずに リビングのソファに座っていた。 携帯が鳴った。 サーコからだ ...

ショーが定時で仕事を終えて 帰ってきた。 「ただいま。 モカの好きなチョコレートケーキだよ」 珍しくケーキを買って帰ってきた。 「わー、ここのケーキ好きなんだ。 近くを通ったの？」...

真(あらた)に連絡しないと… 昨日は結局、忘れてしまっていた。   おはよう   LINEを送ったが　 なんだか気が重かった。 ...

真(あらた)からまだLINEは来ない。 いろんな思いが浮かんできた。 私はお腹の子供のことだけを考えよう。 この子を無事に産んで育て上げる。 そして、私も成長してい...