エリカ

トモカのメル恋

(36)波長

なんだか 体がだるかった。 朝、起きるのも億劫なぐらいに… どうにかショーを送り出すと またベッドに戻りたくなった。 掃除・洗濯・食器洗い… いろいろ...
トモカのメル恋

(37)陽性反応

次の日も、やっぱり体がだるかった。 それに、なんだか熱っぽい。 真(あらた)に連絡する気もせずに リビングのソファに座っていた。 携帯が鳴った。 サーコからだ ...
トモカのメル恋

(38)予約

ショーが定時で仕事を終えて 帰ってきた。 「ただいま。 モカの好きなチョコレートケーキだよ」 珍しくケーキを買って帰ってきた。 「わー、ここのケーキ好きなんだ。 近くを通ったの?」...
トモカのメル恋

(39)真(あらた)の気持ち

真(あらた)に連絡しないと… 昨日は結局、忘れてしまっていた。   おはよう   LINEを送ったが  なんだか気が重かった。 ...
トモカのメル恋

最終章 最後の言葉

真(あらた)からまだLINEは来ない。 いろんな思いが浮かんできた。 私はお腹の子供のことだけを考えよう。 この子を無事に産んで育て上げる。 そして、私も成長してい...
エリカの日常

(1)終わりを告げた日

私の結婚生活は 些細なことで 終わりを告げた。 あの日 私はワインを飲んで ちょっぴり ほろ酔いで いい気分だった。 3か月後には 二人で マークの故郷のメルボルンに 行くことになっていた。...
エリカの日常

(2)始まり

La Grande Resort. これが私の勤めていたホテルの名前。 家族経営の小さなホテルなのに 名前が大きい。 「お客様に 忘れられない素晴らしい時間を過ごしてほしい」 という思いで この名前にしたらし...
エリカの日常

(3)初めてのデート

運命を感じた瞬間が訪れることになる。 6時過ぎに 待ち合わせの場所に着いた。 サーフクラブの駐車場。 あたりを見渡したが マークはいない。 「まだ 来ていないのか」 と 思ったときに 携帯が鳴った。 ...
エリカの日常

(4)プロポーズ

世界が輝いて見える。 ほんとに そんなことが起きるんだと思った。 あの頃の私にとって 樹々の緑は いつもより青々として見え 空は 限りなく澄み切って見えていた。 初めて デートした日から ...
エリカの日常

(5)2億円のヨットで結婚式

ゴールドコーストのマークの唯一の友達は ケンとゴードンという ゲイのカップルだった。 カップルといっても 一緒に住んでいるだけで 肉体的な関係はないらしい。 この二人はヨットで暮らしていた。 二人...
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