翌朝 ショーを送り出して
LINEを送った。
おはよう
すぐに 返事が来た。
おはよう
真 大丈夫?
昨日LINEなかったから心配したよ
ごめん
前の日にあんなこと言うから
飛んだって思った? 笑
笑い事じゃないよ
本気で心配したんだから
ごめん
僕もまさか、あんなこと
言った日に
こんなことになるなんて
思わなかった
何が起きたの?
朝方トイレに行こうとしたら
立てなくて…
気分もめちゃ悪くなって
それで?
セキュリティのボタン押した
通話に変えていい?
文字打つの
イライラしてきた
いいよ
モカが移動したら
かけてきて
駐車場の車に着いた。
「もしもし」
真と話を始める。
真のマンションの
セキュリティシステムは
24時間ボタンを押せば
誰かが対応してくれるようになっている。
それで、とにかくボタンを押して
「立てないし、気分が悪い」と伝えたら
救急車を呼んでくれた。
朝方、急に発作が起きて
何も用意できないまま
病院に搬送された。
だから連絡のしようが無かった。
そこで点滴を受けて
安静にして、昨日の夕方には
自宅に戻っていた。
でも、その時刻には
もう私とのLINEのやり取りは
禁止になっていたので
連絡はしなかった、と真が言った。
まさか、万が一のことがあったら…
って、話をしたその日に
発作を起こすなんて、真本人も
信じられなかった。
「リサちゃん、まだ13歳なんだから
真がしっかりしないとだめだよ。
もっと、自分の体のこと考えて
食事とかに気をつけないと…」
と私が言うと、
「そうだけど…
なんだかリサが離れてしまった
みたいで…
加奈の親は、すべてのことは
俺のせいだとリサに
毎日言ってるみたいだし…
なんか、もうどうでも良くなった」
と真は言った。
2度めの発作を起こして
気弱になっているのか
いつもの真ではないような感じがした。